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C++

【C++】Day 1:C++の基礎構文について

投稿日:2023年7月25日 更新日:

Day 1では、C++の基礎構文について学習します。

プログラムの構造:

C++プログラムの基本的な構造を理解する。

C++のプログラムはmain()関数からプログラムが開始されます。

後述する演習問題の通りにプログラムを動かして動作を確認してみましょう。

 

コメント:

コード内にコメントを追加する方法を理解しましょう。

コメントはプログラムの動作に影響を与えず、読みやすさや説明のために使用されます。

 

演習問題:

Hello, World! プログラムを作成して実行してみよう。

コード例:

#include <iostream>

int main() {
std::cout << "Hello, World!" << std::endl;
return 0;
}

上記のコードをコンパイルして実行し、画面に「Hello, World!」が表示されることを確認してください。
自己紹介プログラムを作成してみよう。

プログラムを改良して、自分の名前や興味のあることなどの情報を表示させるプログラムを作成してみましょう。
コメントを追加してみよう。

作成したプログラムに適切なコメントを追加して、各行の目的や説明を記述してみてください。
これらの演習問題を通じて、基本的なC++の構文を学び、実際にコードを書くことでC++の動作を体験してください。次に、Day 2では変数とデータ型について学習します。

 

<応用編>

プログラム構造について
・C++のプログラムの構造は、基本的に関数から成り立っています。
・C++のプログラムは、1つ以上の関数で構成され、その中に実行すべきコードが記述されます。
・C++のプログラムはmain()関数から実行が始まります。以下にC++プログラムの構造を解説します。

プリプロセッサディレクティブ:

プリプロセッサディレクティブは、コンパイル前にソースコードを変更するための指令です。
例えば、#includeディレクティブは他のファイルの内容をこの位置に挿入するために使用されます。
典型的な例として、標準ライブラリをインクルードするために使用される「#include <iostream>」があります。

main()関数:

C++プログラムの実行はmain()関数から始まります。
プログラムの実行がこの関数に到達すると、main()関数のブロック内のコードが順番に実行されます。

関数の定義:

main()関数以外にも、プログラマは自分自身で関数を定義することができます。
関数は特定のタスクを実行するための処理のまとまりであり、main()関数内や他の関数内から呼び出すことができます。

文:

C++プログラムでは、文 (Statements) は命令の最小単位です。
文は1つ以上のC++式を含んでいます。
例えば、変数の宣言や代入、関数呼び出し、制御構造などが文として使用されます。

ブロック:

ブロックは、複数の文を1つのまとまりとしてグループ化するために使用されます。
ブロックは中括弧 { } で囲まれ、通常、関数定義や制御構造の中に存在します。

以下は、典型的なC++プログラムの構造の例です。

#include <iostream>

// 関数のプロトタイプ宣言(後述で関数の定義を行う)
int addNumbers(int a, int b);

int main() {
// 変数の宣言と初期化
int x = 5;
int y = 10;

// 関数呼び出しと結果の表示
int sum = addNumbers(x, y);
std::cout << "Sum: " << sum << std::endl;

return 0; // プログラムの正常終了を示す
}

// 関数の定義
int addNumbers(int a, int b) {
return a + b;
}

上記の例では、main()関数からプログラムが開始され、addNumbers()関数が定義されています。

main()関数内で変数を宣言し、addNumbers()関数を呼び出して計算結果を表示しています。

C++プログラムはこのような関数の組み合わせで構成されます。

 

Day 1では、C++の基礎構文について学習しました。以下に、内容を確認するための演習問題を提示します。

演習問題:

  1. Hello, World! プログラムを作成してください。プログラムを実行した際に、「Hello, World!」と表示されることを確認してください。
  2. 自己紹介プログラムを作成してください。プログラムを改良して、自分の名前と興味のあることなどを表示するプログラムを作成し、正しく動作することを確認してください。
  3. コメントを追加してください。自己紹介プログラムに適切なコメントを追加して、各行の目的や説明を記述してください。
  4. 数字を2つ入力として受け取り、それらの数値を足して表示するプログラムを作成してください。プログラムが正しく動作することを確認してください。
  5. 数字を1つ入力として受け取り、それが偶数か奇数かを判定して表示するプログラムを作成してください。プログラムが正しい結果を出力することを確認してください。

これらの演習問題を解いてみることで、C++の基礎構文を実践的に理解し、プログラミングスキルを向上させることができます。順番に取り組み、自分の力で問題を解決することをお勧めします。問題が解けたら、コードの実行結果を確認してみてください。

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