Day 2では、変数とデータ型について学習します。
変数はデータを格納するためのメモリ上の領域であり、データ型はその変数が保持できるデータの種類を指定します。
C++にはいくつかの基本的なデータ型があります。
以下にそれぞれの内容を詳細に説明し、例題も提示します。
1. 変数とは:
変数はデータを格納するための名前付きメモリ領域です。
変数には異なるデータ型の値を格納することができます。
変数を使用することで、計算結果やユーザーからの入力などの情報を保持できます。
2. データ型:
C++のデータ型は以下のように分類されます:
基本データ型:
– 整数型(int, long, short, unsigned intなど)
– 浮動小数点型(float, double, long doubleなど)
– 文字型(char)
– 真偽値型(bool)
– 拡張データ型:
– 配列
– 文字列(std::string)
– 構造体(struct)
– クラス(class)
– 列挙型(enum)
– ポインタ(pointer)
– その他の特殊なデータ型
3. 変数の宣言と初期化:
変数を使用する前に、その変数を宣言する必要があります。
変数の宣言は、データ型と変数名を指定して行います。
変数宣言の際に、初期値を指定することもできます。
例題:
#include <iostream> int main() { // 整数型の変数宣言と初期化 int age = 25; std::cout << "年齢: " << age << std::endl; // 浮動小数点型の変数宣言と初期化 float height = 175.5; std::cout << "身長: " << height << " cm" << std::endl; // 文字型の変数宣言と初期化 char grade = 'A'; std::cout << "成績: " << grade << std::endl; // 真偽値型の変数宣言と初期化 bool isPassed = true; std::cout << "合格: " << std::boolalpha << isPassed << std::endl; // 配列の宣言と初期化 int numbers[] = {1, 2, 3, 4, 5}; std::cout << "配列の要素: "; for (int i = 0; i < 5; ++i) { std::cout << numbers[i] << " "; } std::cout << std::endl; return 0; }
上記の例題では、整数型の変数age、浮動小数点型の変数height、文字型の変数grade、真偽値型の変数isPassed、および整数型の配列numbersを宣言して初期化しています。
それぞれの変数のデータ型に合わせて値を設定し、それを出力しています。
C++では変数の宣言と初期化を行い、データを格納することが基本的な操作です。
Day 2では、変数とデータ型について学習しました。以下に、内容を確認するための演習問題を提示します。
演習問題:
- 自己紹介プログラムを改良してください。プログラム内で変数を使用して、名前、年齢、趣味などの情報を保持し、それらの情報を表示するプログラムを作成してください。
- 2つの整数値を入力として受け取り、それらの値を足して表示するプログラムを作成してください。変数を使用して入力値を保持し、計算結果を表示してください。
- 半径を入力として受け取り、円の面積を計算して表示するプログラムを作成してください。円周率は3.14159とします。面積の計算には変数を使用してください。
- 文字列を入力として受け取り、その文字列の長さを計算して表示するプログラムを作成してください。文字列の長さを取得するためには、
std::string
型のメンバ関数を使用します。 - 整数の配列を作成し、配列内の要素を合計して表示するプログラムを作成してください。配列の要素数や値は自分で指定してください。
これらの演習問題を解いてみることで、変数の使用とデータ型の理解を深めることができます。変数を使って情報を保持し、計算結果を表示することに慣れるようにしてください。問題を解いたら、プログラムが正しく動作しているかどうかを確認してみてください。