Day 5では、制御文の一つであるループについて学習します。
ループは、特定の処理を繰り返し実行するための構文です。C++には主に3種類のループがあります:forループ、whileループ、do-whileループ。
以下にそれぞれの内容を詳細に説明し、例題と演習問題を提示します。
1. forループ:
forループは、特定の条件を満たす間、あるいは指定した回数だけコードを繰り返し実行します。
構文:
for (初期化; 条件; 更新) { // 繰り返し実行するコード }
2. whileループ:
whileループは、条件が真(true)である間、コードを繰り返し実行します。
構文:
while (条件) { // 繰り返し実行するコード }
3. do-whileループ:
do-whileループは、まずコードを実行し、その後条件をチェックします。条件が真の場合はループを繰り返し、偽の場合はループを終了します。
構文:
do { // 繰り返し実行するコード } while (条件);
例題:
#include <iostream> int main() { // forループを使って1から10までの数字を表示する for (int i = 1; i <= 10; ++i) { std::cout << i << " "; } std::cout << std::endl; // whileループを使って1から5までの数字を表示する int j = 1; while (j <= 5) { std::cout << j << " "; ++j; } std::cout << std::endl; // do-whileループを使って1から3までの数字を表示する int k = 1; do { std::cout << k << " "; ++k; } while (k <= 3); std::cout << std::endl; return 0; }
演習問題:
1. 1から50までの偶数をforループを使って表示するプログラムを作成してください。
2. 10から1までの数字をwhileループを使って降順に表示するプログラムを作成してください。
3. ユーザーに正の整数を入力として受け取り、その数までの自然数の総和を計算して表示するプログラムを作成してください。
4. ユーザーに整数を入力として受け取り、その数が素数かどうかを判定して表示するプログラムを作成してください。素数は1とその数自身以外に約数を持たない数です。
これらの演習問題を解いてみることで、ループの理解を深め、繰り返し処理のスキルを向上させることができます。適切なループを選択し、問題を解決するためにコードを記述してみてください。問題を解いたら、プログラムが正しく動作しているかどうかを確認してみてください。